「第5回 エルプラザの複合4施設の運営を考える」 会議のまとめ

 

 

今回、9月21日(火)に市民会館3階6号会議室にて「エルプラザの複合4施設の運営を考える」と題して、市民による自発的な会合を開き、18名が参加し様々な意見や提言が寄せられました。

(これまでは、札幌市が選定した委員による施設ごとの会議はあっつたが、市民が自主的にかつ、4施設の総合的な利用について考えたのは、これが初めてと思う。)

 

今回参加された方々は、NPO(市民活動)関係者が中心であることに加え、主催者側から個別に一切の勧誘や制約を設けることなく自主的に参加していただいた方々であったことから、エルプラザの各施設に関する関心度・利用頻度・運営内容の理解度・問題意識など様々でばらつきがあったことは否定できませんが、参加したほとんどの方は、今後エルプラザの各施設をより良いものにしていきたいという気持ちをもたれている方々でした。

 

総評(提言)として、

 

エルプラザの各施設の利用頻度や利用者の満足度にはかなりの差があるように思われる。また、エルプラザを利用している多くの市民においては、何処から何処までが一般の市民が利用できるのか?又は、何処が有料で何処が無料で使えるスペースなのかも分かりづらい状況になっている。

 

また、一般の市民にとっては、エルプラザは札幌市の施設であることは理解していても、4つの施設がそれぞれ別々のルールの下で運営されていることまで理解しているものは決して多くない。よって、「環境に関係のない市民は使えない」、「消費者団体でないので利用できない」、「市民団体として登録しないと利用できない」などの条件もあり、エルプラザ内でも一般の市民が自由に利用できる場所は大変制限されていると感じている市民も少なくないと推測される。

 

その一方で、一部のスペースが大変混雑しているのにもかかわらず、他のスペースは誰も利用していない状況になっているなど、エルプラザ内の各施設が横断的かつ効果的に使われていないと感じてしまうことも多々ある。

 

さらに、各施設の担当者が、各施設の本来の目的や活動に関する知識や関心が乏しいことや、施設の管理自体を重視するあまり、利用者の利便性が軽視されていると感じさせられることもよくある。

 

勿論、上記の問題はそれらの施設を管理する者だけの責任とは言えず、利用者である市民自身にも、その施設の目的や制約などを理解したり、自発的な取り組みをすることが求められていることも確かなことである。しかし、これらの問題を利用者である市民だけの問題と行政側が軽視することになれば、今後、エルプラザを利用する市民は減少するとともに、行政への不満も増加することになるだろう。

 

よって、エルプラザの運営が行政の悪しき縦割り管理とならないように、利用者と管理者とが良好に対話ができる場や利用者の意見や要望を提言できる機会をこれまで以上に設ける必要があると思われる。

 

そして、長期的な取り組みとしては、既存の管理規則の改正を行政の管理者レベルへ公式な形で提言することが必要であることから、今以上に行政の管理者などの役割とリーダーシップが重要になると確信している。

 

また、短期的な取り組みとしては、各施設の現場レベルで活動に理解と関心と情熱のある現場担当者と利用者とで非公式に小さなコンセンサスを少しずつ積み上げていくことが必要になるだろう。そして、各施設の現場担当者と利用者とで横の連携を強化するとともに4施設の複合的な利用方法を工夫し実践していくことが重要になる。

 

そして、最終的には、利用者である市民自らが、エルプラザの運営に関心を持ち続けられるかが、今後のエルプラザの改善が実現する上での最大の要因になることと思われる。

 

 

2.参加者からの意見とその解決・対応策について

 

(問題)

各施設の利用者の満足度にかなりの差があるのでは?

 

(解決・対応策)

現場スタッフ及びその管理責任者に、それぞれの分野に精通した人材がいるか否かが影響しているように思われる。よって、人材を採用したり外部へ委託したりする際には、その分野の専門知識や関心度などを十分に勘案して決定するとともに、その後の教育・研修等も継続する必要が重要と思われる。

 

 

(問題)

何処から何処までが誰が管理していて、何処が有料で何処が無料で利用できるのかなど、頻繁に利用している者でもよく分からないことが多い。

また、各施設の利用頻度にもかなりの差があるのでは?利用者から見た場合、空いているスペースがあるのに使えないとか、特定の目的以外には使えないとか融通性が乏しいように感じる。

 

(解決・対応策)

一階等に総合案内を置き、4施設の総合受付・案内をしていただきたい。

また、本来の活動・機能が十分に出来ていない(生かされていない)施設やスペースもあると思われることから、定期的に各会議室などの利用頻度を公開して、利用頻度の低いスペース・時間帯などは、他の利用への転換や一般開放するなど柔軟に対応すべきである。

 

また、4施設合同の情報紙やメーリングリスト等に加え、4施設合同の掲示板を設置するなどして共通で公平な形での情報の送受信を行う必要がある(行政機関主催のイベントと民間団体主催のイベントでは掲示板や広報の扱いが異なるのには疑問がある)。

 

 

(問題)

4施設の連携が上手くできていないのは、市民又はNPO同士の連携ができていないことに起因しているのではないか?

 

(解決・対応策)

利用者自体が、自発的に横の繋がりを造って行けばいいだけで、何も行政に頼むことではない。

 

環境NPOと消費者団体などが自主的に協同セミナーを開くなど、各利用者同士の連携を強化することが必要。

 

NPO等の市民団体が連携できるか否かが、今後のNPOセクターが発展できるか否かの岐路にあるともいえるのではないか。

 

 

(問題)

既存の行政のルールを変えるには多大な時間と労力を有する。

 

(解決・対応策)

何でも行政に頼ったり責任を転嫁したりせず、利用者(市民)が自らできることからやるしかない。

 

小さなことでも、現場レベルで改善できることをコツコツと積み上げていくしかない。そして、それが既成事実して認知されるようにするしかない。

 

行政の職員の中にも利用者と同じ問題意識を持った職員もいるので、そのような職員との協力関係を強固にしてくことが大切。

 

各施設の所長・部長・室長などがリーダーシップを発揮してもうらえるかが鍵となる。よって、利用者(市民)などと管理者等とが現場で対話する機会をより多く設けることが大切。また、利用者(市民)がリーダーシップを発揮する行政の管理者等をバックアップするとともに高く評価する仕組みが必要。

 

 

(問題)

管理者が管理しやすい仕組みが優先され、利用者の使い勝手が必ずしもよくないように感じる。会議室の鍵の受け渡しが利用開始時間の15分前では会議の準備ができない。

 

(解決・対応策)

各施設のスタッフが「施設管理者」という意識から「サービス提供者」としての意識を再認識してもらいたい。

 

利用者から事前に鍵の受け渡し希望時間等を聞き、準備に多くの時間を要する会議室は関しては、清掃する順番を早めるなどして、利用者の個別の要望に柔軟に対応できる体制を整えてほしい(アーリーチャックインの実施)。

 

また、一公共施設の役割として、エルプラザ内の会議室が満室などで利用できない時は、他の施設等の情報提供や相談に応じるなどの対応をすることで、利用者(市民)の利便性と満足度はより向上すると思われる。

 

駐車場の利用に関しても、利両者(障害者・育児同伴者など)や利用目的や利用時間などを勘案して、料金を変動させるなどの工夫も必要と思われる。

 

また、エルプラザ内の管理だけでなく、札幌駅からのエルプラザへの地上・地下からのアクセスの問題(バリアフリーになっているか)や周辺の駐輪・路上駐車の問題などといったエルプラザ周辺の問題にも関心を持つ時期にきている。

 

3.アンケート結果

(参加者18名のうち9名から提出させてものです)

 

Q1.下記の4施設の利用頻度は?

施設名

よく利用する

たまに利用する

ほとんど利用しない

男女共同参画センター

1

4

4

市民活動サポートセンター

7

2

 

環境プラザ

 

3

6

消費者センター

 

 

9

 

Q2.個々の施設についての利用満足度は?

施設名

大変満足

概ね満足

普通

やや不満

大変不満

利用していないので回答不可

男女共同参画センター

 

2

1

3

2

 

市民活動サポートセンター

1

2

2

3

1

 

環境プラザ

 

2

1

3

1

2

消費者センター

 

 

 

1

1

7

 

Q3.上記2の評価についてコメントがあれば記載してください。

Q4.個々の施設について改善すべき事項は?

男女共同参画センター

交通の便が良く、会合を開く時に何処にいる人にとっても来やすい。それゆえに予約がとりづらい面もある。

貸会議センターのイメージが強く女性センターとしての役割が市民に見えない。

夜間の受付が守衛なのはどうしてか?

貸室の鍵開け時間が10分しか余裕がない。

利用後の後片付けの立会いする職員の態度が悪い。

貸室機能以外は全て無駄。

4階会議室を利用した際に、鍵の受け渡しが使用時間の15分前だったため、会議の準備を行なうのに十分な時間がなかった。

 

市民活動サポートセンター

会議室の予約が難しい。

利用者も多く市民活動にとても良い。

夜間も利用できて良い。

市民活動サポートセンターから市民向けの活動の発信が少ない。

オープンスペースの利用が多い割りに狭い。

相談員の接客態度が良い。

オープンスペースが混んで使えないこともあり、スペースの拡充を希望。

パソコンコーナーのPCソフトを充実し、無線LANなどのバリアフリーなIT環境が欲しい。

何のサポートもなし。現場は非常勤職員だらけ。

 

環境プラザ

人の出入りがあまりなく、有効活用されているとは思えない。

環境について札幌の取り組みの発信が伝わらない。

展示スペースの閉館が5時15分なのは早すぎないか?

会議室、ミーティングルームなどの施設が良い。

道の同様な組織との結びつき、役割分担が良く分からない。

土日の利用がメインなのにサポートする人がシルバー人材ではいかがなものか?お金を使ってでも教育した環境リーダーを活用しては?

環境研修室以外は全て無駄。全く利用されていない。

展示物などを積極的に案内する人がいない(ただ、机に座っているだけ)。

環境関係の人(団体)以外は、利用できない(入りづらい)雰囲気である。

 

消費者センター

人の出入りがあまりなく、有効活用されているとは思えない。

何をしているのか良く分からない。

道の同様な組織との結びつき、役割分担が良く分からない。

相談業務は財団法人札幌消費者協会へ丸投げ。存在意味なし。

 

共通事項

条例を改正しない限り、総合的な利用は不可能。

各施設ごとの管理権が異なる。

 

 

Q5.4施設全体の運営や連携について、複合施設としてのメリットは生かされていると思いますか?

十分に生かされていると思う

まあまあ生かされていると思う

どちらとも言えない

ほとんど生かされていないと思う

全く生かされていないと思う

無回答

 

 

 

7

1

1

 

Q6.上記5のコメント及び複合施設として改善すべき事項は?

4施設をトータルに運営するように心掛けてほしい。

JR札幌駅からの取り付けの道路の舗道が切れているのを改善してほしい。

札幌駅からの地下からも地上からもバリアフリーになっているとは思えない。

会議室などが統一的に使えたら便利。環境プラザや消費者センターは結構空いていることが多いように思う。

全体としてのレイアウトに無駄がある。効率的な運用を考えるべきかと思う。

施設全体が自由なイメージで市民のコミュニティの場にすべき。

4施設の総合案内があればいいと思う。

情報紙の共通化、イベント情報などの共有、

エルプラザの一周年記念事業を見てもわかるように連携は全くなされていないように感じます。

 

 

Q7.民間(NPO等)が担える業務は?

環境プラザの事務管理。環境NPOの人による相談員を兼ねる。

施設の運営管理の民営化が望ましい。

全ての業務(管理運営)を民間で担える。

設備管理業務以外は現段階では担うことができると確信しています。

現在では、その能力のあるNPOはなし。ある特定のNPOが独占するだけ。

 

 

Q8.予算を増減するとしたらどのような事項か?

施設に設備予算として、女子トイレに全てウォッシュレットが設置されていて、電気の無駄と思います。使用する時にスイッチをONにすればいいと思います。

環境プラザ、消費者センターの類似施設が多いので活用されていないのが残念に思います。予算だけでなく、スペース面での(市民活動)サポートセンターの拡張が必要ではないでしょうか?

関係財団の出資予算を全額カットする以外に方法なし。

 

 

Q9.その他、コメント・意見があれば?

総合的な案内の仕組みがないのでは、4施設が集った複合施設としての意味がない。

市民自治機構づくりが先決と思う。

駐車場の問題。